| 詩人:さみだれ | [投票][編集] |
私はこの世界には毒でしかないのです
この息が
この足が
この心が毎日壊している
人の影
「あなただけは」と もがいてはみたけど
やはりこの手は
あなたを傷つけて毎日殺している
多元世界があればと願う
私は世界の裏切り者
イデアすらその目を預けはしない
この目はあまりにも淀んだ視界を持ったから
神様がいないのは!
信じないものがここにいるから
私は世界の毒でしかない
このクオリアは未来を否定して
あなたがやっと掴みとった明日さえ
この足で踏みにじる
脳が
いつも
痛い思いをして
悲しそうに立ってるのに
私は望まない望めない望もうとしない
この言葉が
この心が
毎日壊している
それは希望であり
優しさであり
ありきたりな幸せであり
人の影
こんな世界は嫌だ!
僕はひとりになんかなりたくない
誰かがいつも気にしてくれるように
優しくありたい
傷つけたくなんかない
僕と一緒にいてよ
それでも愛を歌うには不完全な存在
私はいつまでも変わらない
この世界に唯一無二
私の未完成な世界の終わり
この心が今日壊している
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静かの海に着きました
人魚はもとよりクラゲもいません
ただ一艘の船があり
私があり
それだけです
百年夢見たお伽噺は
この海にはありません
ここから見えるのは
押し付けがましい現実の数々
ようやく身に滲みました
これが命の限りだと
夕焼けのオレンジを
ルナリアンは知らない
それでも黄昏は知っている
とてもよく知っている
“あなたは誰?“と問う言葉を
ずうっと聞いて生きてきたから
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少し呼吸をやめて
目を閉じてみたら
風の触れるほほが鈍くなる
少し耳を塞いで
空をあおげば
目の前に落ちてくる星の雨
昨日よりいい日だと
君は呟く
明日が怖いと
僕は嘆く
少し歩みを止めて
手を伸ばせば
君の指に届く不完全の今日
形を見せる
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世界が破綻してもあなたは存在しない
私はなんのためにあるんだ
私はなんだ
あなたにはなんだ
世界は私を語らない
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
世界は私を知らないならわ私を知るのは誰
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永遠に眠っていたいと思う心を死と呼ぶなら
長い夢の中にある幸せを生と呼ばなくちゃ
鈍重な弾丸がゆっくり私の頭を撃ち抜くなら
私はやっと生きていたいと思うのだろうか
長い現実の中にある苦痛を生と呼ぶのだろうか
あなたの音を聞くことがなくなり
私はもう自分の歩くべき方向が定まらなくなり
淡々と過ごす毎日に嫌気がさし
ついにはあなたのことすらどうでもよくなりつつあります
それでも眠っていたいと思うのは
長い夢の中にある一瞬の喜びを
幸せをあなたと共有したいから
あなたがいた長い夢の中で
あなたがいた長い夢の中で
輪郭を持たない月明かりが揺れ
窓に星打つ夜があれば
私は少しでも死を忘れられるだろう
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心の中に長い道が
学校までの長い道が
曲がり角の向こうからは
弾む会話ばかりが
今日
あなたが歩くのは
奇跡や運命とは違って
今日
あなたが歩くのは
あなたの足跡を残すため
心の中に長い道が
家までの長い道が
最後の曲がり角の向こうには
あなたを思う人ばかりが
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あなたが得意気に話す“当たり前“
ある国でのそれは銃を持ち人を殺すこと
ある人にとってそれは森を焼き払うこと
ある動物にとっては共食いであり
ある宗教では神を崇拝することに人生を捧げること
あなたが胸を張って話す“当たり前“
それはあなただけが見ている桃源郷に他ならない
それを私は自慢気に“当たり前“だと語ろう
皮肉と諧謔を込めて
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あなたの帰りを待つ
夕暮れのふもと
月がほほを染め
太陽を見つめる
伸びる影は手をふり
逆光の中
去っていく人
私はあなたの帰りを待つ
たとえこの夕暮れが滅んだとしても
私はあなたの帰りを待つ
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クェーサーの向こうに
置いてきぼりにされた
あなたの目は羨ましそうに
宇宙の内側を見つめている
私が今よりももっと
もっと遠くを見られたら
あなたと目を合わせられるのに
こんな言葉が宇宙の端まで伝われば
この気持ちが慣性を持てば
あなただって寂しくはないだろうに
1次元のあなたの心が
線となって私に触れる
私もまた同じに
この1次元の心を
今夜、彗星に預けて
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彼女の時計は針を持たない
指し示す時間を与えない
彼女は長く存在している
そう思い込む暑い夜明け
彼女には何も枷がない
彼女が枷とは思ってないから
ずっと眠っていたって
誰も構いやしない
彼女の心は棘を持たない
突く相手がいないのだから
彼女はひとり存在している
そう思い込む暑い夕暮れ
彼女こそ孤独である
だが彼女はつらく思わない
ずっと起きなくたって
平気なのだろう
彼女は