夜に抱かれたのは誰星を数えてばかりいるのベッドで見る夢はいつも幸せとは限らないだから朝は来るのでしょう一人が二人にならないのは二人が一人になりたくないのは一人が二つになれないのは二人が一つになりたくないのは必ずしも幸せではないとわかっているから月の魔法は解けているもうとっくに解けているのでしょう消え入る夜の面影を名残惜しそうに見つめている星を数えることも忘れて
[前頁] [さみだれの部屋] [次頁]