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さみだれの部屋


[135] 同じ背丈で
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

アリにとって僕は天災なんだろう
屋根を吹き飛ばして
慌てて逃げて

宇宙にとって僕は細菌みたいなもんだろう
いるのかいないのか
どうでもいいような

あなたにとって僕は数字でしかないんだろう
触れも語りもしない
名前すら聞いてない

ネコにとって僕は悪魔なんだろう
目を離せずに構えて
慌てて逃げて

歴史にとって僕は未来なんだろう
過去にもなれるけど
現在だけにはなれない

僕にとってあなたは何だろう
何ものにも代えがたい
そばにあるのは気持ち

2011/06/18 (Sat)

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