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さみだれの部屋


[144] ライラ(改編)
詩人:さみだれ [投票][編集]

魂が黄金の海原に流され
二度と帰らなくなった
心は鉛色の谷を見下ろし
砂漠の風に背を押されんとしている
コムメルシは町の方に
私は居心地が悪いのだろう

あなたはランタンを手に
天使を迎えた
誰も欲することのない骸
そのそばで夢を見ながらに
体は錆びたように動かず
赤茶色の古びた涙を流す
どれだけの幸せをもってしても
あなたを笑わせることはできないのだ、私は

愛はあるのだろうか
見違えるほどに崩れ去った心は
まだ覚えているのだろうか

2011/06/24 (Fri)

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