ひとりぶんの雨宿り水溜まりを避けて紫陽花の匂いまで僕を避けた黒い傘は目立たないどこにいるかもわからない夜になれば余計に僕は景色にすらなれない歌うようにカエル怒鳴るように雷白けたままの山あいいつ止むかもわからない黒い傘は震える涙を流しながらその心は悲しいさみしい僕だった
[前頁] [さみだれの部屋] [次頁]