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さみだれの部屋


[145] 黒い傘
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

ひとりぶんの雨宿り
水溜まりを避けて
紫陽花の匂いまで
僕を避けた
黒い傘は目立たない
どこにいるかもわからない
夜になれば余計に
僕は景色にすらなれない
歌うようにカエル
怒鳴るように雷
白けたままの山あい
いつ止むかもわからない

黒い傘は震える
涙を流しながら
その心は悲しい
さみしい僕だった

2011/06/24 (Fri)

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