窓を叩く朝焼けを鳥がなだめる晴れた日も屋根に落ちた雨粒を蛙が掬いとる曇り空も拾うには遠すぎる思いでの回廊を歩きまた君に出会うことがあっても何色にもなれる鏡じゃなくていいどんな色が綺麗かなんて悩まなくていい僕の心を疑ってもいい皺だらけになっても笑いかけてくれるそんな君だからいいんだ窓にすがる夕焼けを烏が慰めるノスタルジーも窓にすがる月影を太陽が抱く夜のことも捨てるには近すぎるよくできた望遠鏡を覗きまた君に出会うことがあるなら
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