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さみだれの部屋


[160] 心しずかに
詩人:さみだれ [投票][編集]

耳障りな音もない
目が乾くこともない
気持ち悪い汗もない
寒さも暑さもない
その夜には光が射して
空気のように漂う心
その頬には光が映って
行き交うものは何もない
ただひとつになったから
この世界はふたりのもの
さみしい気持ちも悲しい思いも
音もなく窓から去っていく
その夜には光が射して
もう光に溶け込んで
その髪には星を散りばめ
きらきらと輝いていた

2011/07/03 (Sun)

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