詩人:さみだれ | [投票][編集] |
見えない月の裏
泣いてる魔女のほうき
太陽に焼けないように
少しずつ解けていった
魔法の効き目
こんなときに笑えないよ
青い空に帰りたいんだ
また自由に飛びたいんだ
風のように軽い君を乗せて
星屑にぶつかって
柄が折れてしまって
もう全部嫌になって
知らない人が
近寄ってくるから
砂をかけて追い払った
できるなら友達になりたいんだ
さみしさを忘れてしまいたいんだ
でも今はそっとして
夢なら覚めてと何度も願う
そのたびに魔法が解けていく
太陽が眩しくて
青い空に帰りたいんだ
また自由に飛びたいんだ
雲のように軽い君を乗せて
見えない月の裏
どれだけ手入れをしたって
少しずつ解けていく
魔法の効き目