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さみだれの部屋


[207] 魔女のほうき
詩人:さみだれ [投票][編集]

見えない月の裏
泣いてる魔女のほうき
太陽に焼けないように
少しずつ解けていった
魔法の効き目
こんなときに笑えないよ
青い空に帰りたいんだ
また自由に飛びたいんだ
風のように軽い君を乗せて

星屑にぶつかって
柄が折れてしまって
もう全部嫌になって
知らない人が
近寄ってくるから
砂をかけて追い払った
できるなら友達になりたいんだ
さみしさを忘れてしまいたいんだ
でも今はそっとして

夢なら覚めてと何度も願う
そのたびに魔法が解けていく
太陽が眩しくて
青い空に帰りたいんだ
また自由に飛びたいんだ
雲のように軽い君を乗せて
見えない月の裏
どれだけ手入れをしたって
少しずつ解けていく
魔法の効き目

2011/08/05 (Fri)

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