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さみだれの部屋


[216] テイル
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

生まれた後から生えてきた
しっぽのような鋭いナイフ
町を歩けば傷つくばかり
石を投げられ無視をされ
生まれたときからあったなら
当たり前だと思えたことも
生まれたときにはなかったものが
心を切ってぼろぼろにする
丸いしっぽだったなら
可愛い可愛いと褒められただろう
ふさふさのしっぽだったなら
みんなは触りたがるだろう

誰も傷つけないように
ひとりになろうと決めたんだ
自分が傷つかないように
ひとりになろうと決めたんだ

2011/08/09 (Tue)

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