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さみだれの部屋


[263] 記憶
詩人:さみだれ [投票][編集]

忘れたこと
忘れてはならないこと
忘れてしまったこと
忘れること
覚えていることは
髪の毛を伝って
地面に落ちて染みる

忘れられることは
睫毛に光の粒を
光が見えなくなる

覚えていたことは
窓から飛び降りて
二度と帰っては来なかった
忘れないことは
息の生暖かさや
それを送るものの尊さと同じ

2011/09/09 (Fri)

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