詩人:さみだれ | [投票][得票][編集] |
さよなら
手を振った
ランドセルを背負った君
また明日
駆け出した
ランドセルを背負った僕
重たくて嫌になったのはこの瞬間
帰りたくなくて嫌になったのは振り返ってしまったから
大丈夫
また学校に行けば
遊べるんだ
おはよう
声をかければ
遊べるんだ
上履きを履く時間だってもったいないくらい
昨日よりもっとたくさん遊んでいたい
久しぶり
手を振った
髪の伸びた君
元気か
歩み寄った
背の伸びた俺
どれだけの時間を無駄にしていても
君といる時間だけは大切にしてきたから
重たくて嫌になったランドセルは空になって
上履きを履かず飛び込んだ教室も無くなって
それでもあの頃と同じ気持ちのままで