月に背を預けこの詩を書いているきみのいた世界を知らずにぼくは生きている隣にはほほえむ姿があったはずなのに涙の海に優しさがなくて滞る時間の冷たさと歩くきみと分かり合う時間はもう忘却の彼方の一瞬となるこれっぽっちの心が幸せそうに溶けて、消えてしまう(青い空なんて見たくないよ眩しい太陽なんて知りたくないよたくさんの声なんて聞きたくないよこのままきみと眠りたいよ)
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