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さみだれの部屋


[359] 望郷
詩人:さみだれ [投票][編集]

夕日に目を奪われ
月は背に隠した
山をすべるように燃える木々が
ひとつ、またひとつ
灰になっていく
人は黄昏の中
ゆらゆらと漂う
誰の手も握れず
散り散りに去っていく
世界の終わりにしては美しすぎるし
黎明にしては寂しすぎた

2011/12/12 (Mon)

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