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さみだれの部屋


[367] 断章3
詩人:さみだれ [投票][編集]

そこにあることの幸せを
私は知っている
あなたがいないことの空虚もまた
詩を書くことで私は逃げている
忘れたくはないから
忘れてしまえば終わってしまう
書いていなければ息が続かない
あなたに会えない
なんとなくそう思う
いつ死ぬのだろうか
存在しなくなるのだろうか
死ぬことであなたに会えるなら
私は死のう
存在のない世界でも
あなたに会えるだろうか
わからない
わからないけど
そこにいることの幸せは
私にとって確かなものだった
ならもう一度
その幸せを感じたい
今私にはその幸せがない

2011/12/25 (Sun)

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