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さみだれの部屋


[441] イカロス
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

辺りは静けさを取り戻し
光だけがこの目に映る
遠い日の軽やかな体を忘れ
沈んでいく空の中
人はどれほど嘆き、叫び、歌おうとも
連続する気持ちの裏返しに
何をすべきかを見失う
そのたびによくあろうと
色を変えて魅せるのである
己自身に


宙を舞う蝶は
鳥の高さを知らず
空駆ける鳥は
星の高さを知らず
沈んでいく空の中
ようやくひとつの気持ちに落ち着いた頃
白く
白く弾けていくのであった

2012/03/29 (Thu)

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