あなたの形を愛しているわけではないのあなたの声にうっとりしているわけでもないのあなたを信じられるから私は生きていてよかったって思えるのあなたの背に溶けてこっそり追い風を誘うわあなたがこの一歩に私を感じてくれさえすれば人生って素晴らしいものだって明るく歌えるのあなたはまたふらりふらり形あるものにすがろうとするけれどねぇ見てこの手があなたの頬を撫でるわあなたの心が冷えないようにあなたを見守っているから
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