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さみだれの部屋


[456] ノスタルジア
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

商店街に住んでいた友達は
小学生の頃
隣町へ引っ越した
四人で遊んだ児童館は
今も相変わらずだっていうのに

学校へ向かう途中にある橋
そこから見える何でもない景色が好きだった
水面を並んで泳ぐ鳥や
遠くに見える山や
船がぷかぷか浮いている岸
何もかもが当たり前で
手に届くようで届かなかった

世界はあまりにも不鮮明で
アナログな上に歩けば足が痛くて
そう
毎日帰るのが嫌だった
いつまでだって遊んでいたかった

世界はあまりにも刺々しくて
無機質な上にほんのり温かくて
そう
毎日帰るんだ
いつまでも忘れないと心に決めて
ずっと帰るんだ

2012/04/15 (Sun)

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