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さみだれの部屋


[546] 微笑ましいもの
詩人:さみだれ [投票][編集]

ピストルがあってね
殺したいやつがいるんだ
腹のそこが煮えくり返り
いよいよ激情に乗っ取られる
通りすぎるついで
こめかみを
パンッ
電池を抜かれた時計さながら
死んでいくこと
きっと楽なもんさ

肌白く顔立ちの整った少女
物言うついでに捕まえては
優しくしている
密閉された瓶の中
飯ならたんまりあるさ
そのうちに慣れて
どんなものでも良く思える
俺のことも想うんだ

腹の足しになればと
捨て猫を見つけては
その首を絞めて埋めている
幸せをランダムで決められるくらいなら
いっそ死んでいた方がいい

感性とは良くいったもので
それは秤の重りのようなもの
量られているのは生き様で
主を知るものはいない
よくできたバランス
上手につれたはずでも
一方は徐々に沈みつつある

完璧な死に様を選びとうございます

2012/07/25 (Wed)

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