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さみだれの部屋


[579] ヒューマノイドの夢に星を
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]


スペースノイドは詩を書いた
木星圏を航行中の恋人に向けて
一枚の電子信号が
船から飛び立っていく様を
我々は見送ることはおろか
気付くことすらできない

ルナリアンは詩を書いた
地球に住む家族に向けて
一枚の石ころが
燃え尽きていく運命に
我々は介入することはおろか
気付くことすらできない

地球人は詩を書いた
自分自身の心に向けて
一枚の紙切れが
皺だらけになり捨てられる日を
我々は平凡に生きることや
忙しく生きることで
気づかないようにした

2012/09/11 (Tue)

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