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さみだれの部屋


[580] パンプキンマスク
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

パンプキンなあの子はね
人間関係なんてものは煮物みたいなもんさ
なんて坊さん気取りで言ったけど
私、あなたといてふやふやになったことはないし
あなたと離れてお堅く落ち着いたつもりもないわ

ハロウィンにお菓子をくれと
パンプキンマスクの君は幼気
飴を何個か手渡すと
君は走って去っていったね
そのあと君は転んでしまい
パンプキンマスクは壊れてしまったね
君はたくさん泣いて
泣き腫らした目を擦り
飴を一個食べたんだって

パンプキンなあの子はね
嫌われたくないばっかりに
先生に首を垂れたわ
でもみんな嫌った
あの子は成績がよかったから
ねぇ、あなたは嫌い?
私がパンプキンみたいに
でこぼこ野道しか歩けなかったら
私がパンプキンみたいに
お堅く落ち着いたなら

私は知ってるわ
パンプキンマスクの行方
もしくはその最後
もちろん煮崩れしたわ
トロトロにね

2012/09/12 (Wed)

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