詩人:さみだれ | [投票][得票][編集] |
パンプキンなあの子はね
人間関係なんてものは煮物みたいなもんさ
なんて坊さん気取りで言ったけど
私、あなたといてふやふやになったことはないし
あなたと離れてお堅く落ち着いたつもりもないわ
ハロウィンにお菓子をくれと
パンプキンマスクの君は幼気
飴を何個か手渡すと
君は走って去っていったね
そのあと君は転んでしまい
パンプキンマスクは壊れてしまったね
君はたくさん泣いて
泣き腫らした目を擦り
飴を一個食べたんだって
パンプキンなあの子はね
嫌われたくないばっかりに
先生に首を垂れたわ
でもみんな嫌った
あの子は成績がよかったから
ねぇ、あなたは嫌い?
私がパンプキンみたいに
でこぼこ野道しか歩けなかったら
私がパンプキンみたいに
お堅く落ち着いたなら
私は知ってるわ
パンプキンマスクの行方
もしくはその最後
もちろん煮崩れしたわ
トロトロにね