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さみだれの部屋


[60] 乙女の祈り
詩人:さみだれ [投票][編集]

月が見守る夜のこと

平たい大地に二人だけ

あなたと私を連れていって

冷たい涙を拭く指を

持っているのはあなただけ

音符の実のなる木の下で

静かに絵本を読んでいたい

譜線の引かれた砂浜で

海の音を聴いていたい

もしも月に行けたなら

あなたはウサギになるのかな

悲しいけれどそれでもいい

だって私はカメになるから

平たい大地に二人だけ

あなたと私を引き合わせ

ピアノの音に誘われて

二人の夢を見させてよ

2011/04/28 (Thu)

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