この訳のわからない感覚
ないんだ
知識が記憶が
帰りたい
原初の海へ
何も持たない無垢な日へ
廃人のように
天井を睨み付けたまま
あなたを思う毎日
かけがえのない日々など
報われなければただの時間
言葉が足りない
詩を書くものにとって死に等しいそれは
少年のように
見るものすべてに息をあたえていた時を
懐かしむ走馬灯
今一度
土に還り
この星の細胞となり
とぐろを巻いた蛇
知恵の実の甘さ
私を愛してやまない人が
一人いてくれれば
私は人間になれる
そして今は
ただ溶けたい
生命のスープ
その記憶の中に
2012/11/08 (Thu)