人生をやめた明日なんて言葉やあなたなんて他人も深い深い穴に放って土をかけたそうすると今まで耳を突き刺していた木の葉の囁きも目に痛かった空の青さも肌を切り裂いた風の冷たさもみんな失くなったそして時間が過ぎることもなくただ息をしてそこにいたりあっちに行ったりそうやって死ぬまでの長い長い時間を感じられずに僕は息を終えた
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