詩人:さみだれ | [投票][得票][編集] |
それは連続して
我を強調するもの
それは逸脱して
常識をすり替えるもの
それは最も怠惰するもの
最も矛盾されるもの
滑稽なのは
許容量があまりにも小さいこと
そして気づいていないこと
何者にも当てはまること
何者にも染められないもの
何者にも信じられることが
何者にも伝わらないこと
それは音の響きを伴い
無意識の海を泳ぐもの
それは諧謔を交え
愚弄する哀れなもの
それはいつか消える
雲のように絶えず形を変え
何者にも触れられるもの
知り得ないものを思うもの
慢性化した不条理にも
優しい響きが見えかくれする
そんなもの