春の野を思え風に揺れる新芽をその胸には花があると思え希望ほど優しくケチな奴はいない心がむくんでしまえば起きるのが嫌になるから絶望は鬼の面を着けて歩きはしない春の野を吹く風に何食わぬ顔で紛れているのだから
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