早起きの金星雲の中に七色の夕暮れその二色目に寝転びわたしの背には暗がりが見えますが月が煌めき見下ろしますがこの世界の先は終端はどちらにもありませんただ綻びを指すならば七色の境界まだ定めを知らない自由な川よ空だけが繋がらないこの星の意地悪はわたしの目にも悪戯をする
[前頁] [さみだれの部屋] [次頁]