たぶんわたしの望む世界はすごく退屈で
ギザギザしたものがないと思う
なだらかに地平を這う
真っ直ぐ進む変わったヘビ
それがわたしの正体でもあるのでしょう
私が人間に生まれたこと
神様は嫌がっている
髭をポリポリ掻きながら
つまらない世界を否定して
たぶんわたしの望む世界は生まれない
刺し貫かれた優しさに満ちている
重力を無視することは
必然的に他者を傷つけることになる
なぜならば
わたしの望む世界は生まれないから
行き先のわからないバスは怖いけど
わかるバスはどこか退屈だ
2013/12/27 (Fri)