私の記憶がたくさん消えて言葉もたくさん無くしていってあなたを思う夜の詩もだんだん、だんだん拙くなってそうしてあなたのことすらもだんだん、だんだん思い出せずに私の記憶は闇に食われてヒトであることすら無くすのだろうあなたの顔が思い出せないあなたの言葉が遠ざかるあなたの手がわからなくなり夕日の対岸のごとく彼方へこの詩もまた同じに
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