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さみだれの部屋


[763] エンゼルランプ
詩人:さみだれ [投票][編集]

何も持たない空は
青くなかっただろう
彼女が見上げていた
あの星も暗がりへ
私が歩く
あの階段もどこにもなく
だから思うのか
星になりたいと
彼女が見上げていた
あの星ほど明るく

何も持たない人は
生まれてはこないだろう
彼女が見つめていた
あの頃の手のひら
私は今も
あの手を離さず
だから思うのか
「死にたくない」と
彼女が見つめていた
あの手ほど温かく
優しくあろうと

2014/01/21 (Tue)

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