遠のく月明かり地球は居場所をなくし君は毎日祈るけど届いちゃいないだろう車窓のそばで眠る頬は淡い日の光に応えて赤く染まる毎日世界最後の日鳥たちは空を飛ぶことなく君は毎日祈るけど届いちゃいないだろう橋の袂にメランコリヤの影誰を思う侘しさか揺れて涙のよう凪につかまる足を岩場の人魚は見つめる水面に琴を浮かべて夢から消えた手を解く月明かりもうここは静か君はまだ祈るけど届いちゃいないだろう
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