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さみだれの部屋


[815] 炎色に染まる
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

私の飼っていた雀が
朝焼けに恋焦がれて
小さな羽がひとつひとつ
煤になって町に降る

混雑した回線の外で
私は頼れる人を探す
この魂がこの魂だけが
救われるように願う

一次元の上を歩く人生だから
私は他人ぶって「私」を指せない

ああそうだ
私は罪悪のもとで鳥を殺した
こんな魂のためだけに

今朝
灰色の鳥が
空を落ち始めた

2014/06/14 (Sat)

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