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さみだれの部屋


[835] 超現実
詩人:さみだれ [投票][編集]

雲が膨らんで
パンって弾けたんだ
きっと誰かがトゲを刺して
傷つけたのだろう
避けたのだろう

そうして信じるもののいなくなった
孤独の沖で
いつかの人魚が浮いている

浮いている



ああ、そうだよ
私の脳はこれ以上
現実を脚色することはできない



事象の側面に穴が開いて
みんな外へ抜けたあとに
神様はぽつんと胡座をかいて
何を思うだろうね

この現実なんてものは
付加価値でしかないんだと
私は思うよ

町中に貼られたポスターは

君を騙る

そしてまた
信じるもののいなくなった
孤独の沖で
人魚が浮いてしまうのだろう

2014/09/22 (Mon)

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