詩人:さみだれ | [投票][編集] |
時折振り返ってる
あの子の背中に張りついた
優しい悪魔があの子自身には見えない
時折しゃがみこんでる
踝に爪を立てた
優しい悪魔があの子自身には見えない
今夜 空が光って
あの子はどこへも行けない
優しい悪魔が僕らには見えない
薬が切れて愚図りだす
おかしなことを考えてる
いつだってそうだ
怯えていた
でたらめに走ってる
あの子の首を絞めてる
優しい悪魔があの子自身には見えない
振りかざした手が光って
その手を強く握る
優しい悪魔が僕らには見えない
混ざり合う境界で
冗談を囁く
優しい悪魔があの子には見えない
僕らにはずっと見えない
薬が切れて愚図りだす
不思議なことを考えてる
いつだってそうだ
怯えていたよ