星のお母さんが来て「帰ろう?」と手を差し出す僕らの町の一番高い銭湯の煙突が潰れた人差し指は学校の方へお兄さん指は隣町へお姉さんは川を塞いで弟はスーパーの看板に僕の家は気づけばとうにお隣さんと同じ家僕らはどこにも帰れないまま星は太陽に手を振って「バイバイ」
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