ホーム > 詩人の部屋 > さみだれの部屋 > シの行く末

さみだれの部屋


[869] シの行く末
詩人:さみだれ [投票][編集]

魂は夕暮れに佇む
その影を月が踏みながら
吹く風に靡く草の 道連れにと揺れる

メランコリヤの行く果てに
藍色の空あらば
気を付けていかねばならない
今に目が 闇に追いつかなくなるだろうから

そこに身を伏せて
耳を澄ましてごらん
震えているのがわかるだろう
カタカタカタと 泣いているのがわかるだろう

魂は星となり
それは影を潜めた
冷たい風も帰りたそうに
草を掻き分け急いでいるよ
私を道連れに、と 後ろを付いて歩いたんだよ

幻想交響曲 第五楽章
(過去作)

2015/05/09 (Sat)

前頁] [さみだれの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -