魂は夕暮れに佇む その影を月が踏みながら 吹く風に靡く草の 道連れにと揺れるメランコリヤの行く果てに 藍色の空あらば 気を付けていかねばならない 今に目が 闇に追いつかなくなるだろうからそこに身を伏せて 耳を澄ましてごらん 震えているのがわかるだろう カタカタカタと 泣いているのがわかるだろう魂は星となり それは影を潜めた冷たい風も帰りたそうに 草を掻き分け急いでいるよ 私を道連れに、と 後ろを付いて歩いたんだよ幻想交響曲 第五楽章(過去作)
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