あなたが眠れる詩を
私はもう 書けない
あなたに励まされた詩を
私はもう 思い出せない
誰かの幸せな詩も
苦痛に満ちた詩も
真っ青な大気の向こうへ
落葉樹は揺れる
とてもさみしそうなそれを
私はこんなちっぽけなものに押し込め
胸を張り差し出す
あなたが眠れる詩を
誰かが、誰かが、と
待ち続けるだけの毎日を
ふと思い出した今夜
コンビニの光がちかちかして
星すら見えない今夜
私の詩を読んでください
あなたの心を書いてください
もうみんな眠る頃に
あなたが眠れる詩を
2015/09/24 (Thu)