ホーム > 詩人の部屋 > さみだれの部屋 > 遥かな信念

さみだれの部屋


[898] 遥かな信念
詩人:さみだれ [投票][編集]

目に見えないものを
私は信じたい
あなたを疑う心を信じて
あなたを見つめたとき
その形や色や輝く様を
心に閉じ込めて
いや、放ちたいんだ
オーロラの向こう
恒星が照らす星々を
この手に掬って
私は思う

暗い夜道を抜けよう
ランタンひとつでいいよ
足元を照らすだけの勇気が
歩き出す道になるのだから

クオリアは言う
信じてみよう、と
私はその声を初めて聞いた
ほんとはずっと聞こえていたのに

2016/10/07 (Fri)

前頁] [さみだれの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -