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さみだれの部屋


[903] 無題
詩人:さみだれ [投票][得票][編集]

だんだんと遠ざかっていく
宇宙の始まりからゆっくりと
私の光は終わりに近づきつつも
燃えるような空の色を
保とうと頑張っていた

人である必要はなかった
何者でもよかった
ただ生きる夢を見ていたんだ
なんだっていいんだよ

限りあるなら終わろう
心なんて開け渡して
広がり続けるなら
ぎゅっと丸めて
庭に埋めてしまおう

やがて芽が出る
雨が降り 日が射す
少しだけ大きくなったら
空を見上げる
遠くて見えなくなった星を
なんとなく探す
風が吹き 季節が変わる
また少しだけ大きくなったら
君を探そう
遠くて見えなかった心を
露に映して

2017/02/11 (Sat)

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