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さみだれの部屋


[908] 月の星
詩人:さみだれ [投票][編集]

ひとり月から落ちた
燃える大気に心が震えた
その先の世界はどれほど素晴らしいか
恋と呼べるほどの切なさを
知ってしまったのはここにいたから
だけどもうそれも終わり

私を呼んだのは
燃える月の破片だけ
この胸にしまった思い出すら
灰になっても気付かない
あなたの世界はどれほど素晴らしいか
そこで見るオリオンは静かで
流星は雨のように騒がしく
通りすぎるのだろう

優しく包むものは
息苦しい暗がりだけ
それが僕の世界で
君はずっと知っていたんだろう

2017/03/30 (Thu)

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