今日は何もなかった私は平気なんだと思う曇った窓に指をあててそこだけ透明になったよ昨日は桜を見たんだ私は大丈夫なんだ信号の赤が部屋に溢れて少ししたら冷たくなった何が私を呼んだの何が私を留めたのあなたにはわからないんだ明日は何かあるかな私はいつもと同じだと夜は斑にたゆたう風船のようにしぼんでいくよ
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