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さみだれの部屋


[919] 夜の海面
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息もできない時間の海
白い光の泡
海底都市は寝静まったまま
君とひとりぼっちでたゆたう

握る手もない時間の海
一際輝く大きな泡
うねりをあげる潮の中
穏やかに待ち続けている

本当はとてもさみしくて
溺れてしまいたいのに
本当にずっとそばにいたくて
手を伸ばしてみたんだよ

呼吸を覚えた途端
輝く光の泡を追って
足掻いて見つけた夜は
君とひとりぼっちで泣いた

2017/11/05 (Sun)

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