星のしっぽはまんまるでずっと抱いていられるの子供たちはよだれを垂らして気持ち良さげに眠りこけわたしは空の深淵を見遣りその髪を撫でている世界は願う姿にならず星の手は救いを求め死を繰り返せど果てず空の深淵は暗く重たい星のしっぽはまんまるでわたしはそれを知らずに生きる世界は願う姿にならず子供たちは深淵など知らずに空を撫でようとする
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