夢を見繕い岩盤に刺す、歯痒い幕開けに照らされるのは夕焼け烏の群れの絵図ほうけにならずに破ればなんてことない紙片のそれ岩盤はここか、と患いはすれど事はなく訪ねるのは憧憬私はなんであれ、と誰かしらん飛ぶ空岩盤には遠く仰ぎ誰かしらん這う空窓辺には余りきる
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