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野上 道弥の部屋  〜 投稿順表示 〜


[244] 無性
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ああ

 わけもなく無性に悲しい


ああ

  意味ありげなため息が

  群れを成してやってくる

2004/11/06 (Sat)

[245] 空色 -sky-
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私の空色の瞳にも

 きっと私は気付いたりしない

  ずうっと遠くしか映さないから


私の存在よりも

 今は一片の蝶々

  空色よりももっと希薄で可憐だけど


私の遠い未来を

 何らかかの形で

  小さな羽根が運んでくる

2004/11/10 (Wed)

[246] おやすみなさい
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    少し前から夢に見てた

君からの

    おやすみなさい


優しい声と言葉達は

     悔しいけれど

  建物が電波を邪魔して

  少し聞き取りづらかったんだ


 そんな心残りはあったけれど

  君と話ができてよかった

  僕もそう想うんだ


 いつもはずっと文字だけのお話

 これからもずっと心からのお話


 君が目覚めるまで僕はずっと起きている

 だからそれまで おやすみなさい

2004/11/11 (Thu)

[247] 気晴らし
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  そう言えば

  僕らが初めて話をしてから

  随分の時間が経ったけれど

  君は相変わらずいつもの調子で

  僕や僕たちを楽しませながら

  それでも

  君はいつも心の引っかかりを

  消せずにいたような気がするよ

  
  思い過ごしならいいけれど

  今度じっくり話そうか


  もう少しお互いのこと

  気晴らしになるようなこと


2004/11/11 (Thu)

[248] 正比例
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 本当に逢いたい人に逢えない生活を

        想う存分満喫してる

      頭の端々が腐り出す感覚


逢いたい人に逢えない数は正比例する

2004/11/12 (Fri)

[249] 秋の砂浜
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秋の砂浜は

もう冬の風が走って

砂浜踏みしめる音一つ

一人歩きが余計に寒さを感じさせるけれど

暖かいミルクティの缶を握り締めて

ただただずっとずうっと

月の無い星空見上げて

波の向こうの君の最後の笑顔

想い出してみる

2004/11/12 (Fri)

[250] 
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 もうずっと交わしてない唇を

      すっと愛でてみた


 そして

    指で動かすの

 

 
 さ よ な ら


 と

2004/11/17 (Wed)

[251] あの時の
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僕が居る時間は

想い出から動いていないんだ

二人が笑ってた時間も

愛しあった時間さえも

無駄に想い出さないように

思い浮かべないように

夢からも消し去って

もう一度二人始めた時に

あの日の続きから再会するように

2004/11/22 (Mon)

[252] 最後の一欠片
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     果報は寝て待て

     そんな言葉当てにしていたような

     してないような

     足りなかった最後の一欠片

     君をずっと待ってた


     決心してくれてありがとう

     心からありがとう

2004/11/23 (Tue)

[253] 気の早いクリスマス
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街には気の早いアヴェ・マリアが流れてて

        ほんの少し前まで暖かく

まだ秋が負けないように頑張っているのに


       港には光に溢れた

       青色のツリーがあった

   その前に座って ただ 何をするわけでもなく


   あなたの声が聴こえたかのように

   やっぱり声が聴きたくて

   ツリーの周りを目を閉じて一回り


     もし この場に貴方がいたら

     何て言うのかしら

     何をしてくれるのかしら


   そっと目を閉じて

   キスをせがむように

   爪先立ち


     青色の影だけは

     私の影にキスをくれるのに

     私は一人で空回り

2004/11/23 (Tue)
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