詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
不意に君が車を走らせた行き先は
以前の相手の住む街
何を確かめに行ったのか
後悔すると分かっていながら
何を確かめに行ったのか
怒りにも似た悲しみに苛まれるのに
今の僕はその時の相手と同じなのだろうか
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今ここに君の名前書き込んで行ったら
君は見つけてくれるだろうか
街中に君の名前書いて回ったら
君は見つけてくれるだろうか
パン屋のアルバイト募集の看板に
君の名前書き込んだら
君は見つけてくれるだろうか
もし見つけてくれるなら
僕の名前も小さくこっそりと
書いておこう
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君は必ず誰かに「愛されてる」と想うよ
僕はずっと君を「愛してる」から
時折
他の女の子と話すけれど
やっぱり
君が一番可愛いと想ったり
君と話す内容が一番だと想える
君には僕よりも幸せになって欲しい
僕らには消せない罪があるけれど
それでも君には幸せであって欲しい
神様もサンタクロースも信じないけれどこれだけはお願いしようかな
七夕の日の短冊も
初詣も
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一人になる夢を見る
一人になる夢を見て
一人になる夢を見て膝抱えて震えて
一人で丸くなって眠る
また一人になる夢を見て
また一人になる夢を見て膝抱えて震えて泣いて
また一人で丸くなって眠る
いったいどれだけ繰り返したら怖くなくなるの
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昨日
失恋した友達を慰めた
数日前
彼氏と喧嘩した彼女を見た
今日
もう駄目かもしれないって漏らしたあの子
何故
自分のことのように涙が出るんだろうか
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『空の道を』
あなたの家が近いから
あなたと付き合おうと想ったの
楽しい時は歩いて15分
寂しい時は走って5分
スキを伝えるなら1分
今では空の道を3時間だなんて
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あ 曖昧な時間ほど耐え難くて
い いつもいつも涙して
う 浮かべた泪だけ切なくなって
え 沿道の椿のごとくはらりと落ちた
お 大人になりたての恋
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か カタログ並べたテーブルに
き 君が残した部屋の合鍵
く 口紅で書いたメッセージ
け 喧嘩にもならずに出て行くなんて
こ この先どうすれば君とやり直せるのか
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さ さよなら一つで終わらせられるほど
し 真剣じゃなかったなんて想われたくない
す スキもアイシテルもいつでも本気なのに
せ 背中向けてのさよならで
そ そんな言葉で片づけないで