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野上 道弥の部屋  〜 新着順表示 〜


[208] 足取りの寂しさ
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寂しさに足をとられないように

  少しがむしゃらに仕事してみたり

    知らない街でたたずんでみたり

  ウィンドウショッピングなんて

    柄にもない事してみたり

      空いた茶館で長居して

        店主と他愛のない話をしてみた

     ただ、女の子を買う事はしなかった


   なのに

     何気ない一つ一つの動作が

    君と居た時間を想いださせ

        また寂しさが足を取りにやってくる

2004/08/01 (Sun)

[207] 私が私で
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    いつも私だけが待たせれるのは嫌なんだから


    待つのは疲れるのよ


    待つのには慣れてるって言っても


    そうしないと私が私でなくなる


    お願いだから


    ね

2004/07/29 (Thu)

[206] もうひとつの縁日
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私と
  あなたとの思い出を
           縁日の屋台で並べたら
                     私以外の誰が
   買っていくのが楽しみで
              あなたも買いに来なければ
  そのまま花火として
           打ち上げるからね

2004/07/29 (Thu)

[205] 縁日
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はぐれないように君の手を強く握ってた

 はぐれないように僕の手を強く握り返してた

  振り返った時

   別の人なら嫌だなと

    永遠と思える瞬間があった

     君は悪戯心に爪を立ててた

      読み取られてたかと

       本気で思った

        人ごみの中の喧騒に小さくはしゃぐ君は

         僕の愛する君なんだと

          心から思った

           全ての店が閉まる時間まで一緒に居て

            君が悲しげに声を奏でた

             お祭りの後って寂しいね

              二人で居ても寂しいの

               と、聞き返したくなる

                縁日の夜

2004/07/28 (Wed)

[204] 真夏の夕陽
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   立ち並ぶビルの窓から

   四角い朱い光が僕達に降り注ぐ直前のお話


   僕らはずっと繋いだ手を少し離して

   眩しい夕陽から逃げるように歩いて

   ビルの影に人目を避けるように入った


     隠れてキスをしてた

     長い長いキスを隠れてしてた

     四角の朱の光が僕らに差し掛かった

     もちろん気付かなかったけれど


   影から出た僕らは腕を組んで歩いてた

   長く長く伸びた影は一人の姿しかない感覚だった

   真夏の夕陽はまだまだ暑く眩しい

   忙しない人の流れは逃げるように速い


      僕らに流れる時間はなんて遅い

2004/07/28 (Wed)

[203] 木箱
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学校の課題で作ったこの木箱が生まれたのが12年前

 その木箱にはノートを千切った手紙が入ってた

そこだけ時は止まってた

 開けて見返せば懐かしさの塊が顔を覗かせていた

まだ学生服を着ていた頃は妙に純粋な感性と

 青臭い恋愛がとめどなく溢れていた

「好き」を「好き」と言える気持ちは何時頃どこかへ行ってしまったのだろう

 あの頃の僕は今の僕を想像出来なかったに違いない

それほどまでに僕らは大人への道を歩いていたんだ

 あの時愛した人達とは今会うことは無いだろうけれど

あの頃愛した人達も今の僕を想像出来ないだろう

 僕は今幸せです って

胸を張って言えないから逢えない事が幸せだ

 でもあの時愛した人達に会ったら

遠く離れた所に愛する人がいる とは言える

 あの時見出せなかった答えはその人が持ってると

胸を張って言えるだろう



 この木箱はまた眠らせておこう

次に開ける日が何時になるかは分からないけれども

2004/07/27 (Tue)

[202] 昨夜の花火
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炸裂音だけが僕の部屋まで聞こえてた

聞こえないようにTVの音で消した

君と一緒に見たいから来年までお預け

2004/07/26 (Mon)

[201] 今夜の花火
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夜に咲いた大輪が君のところでも見えると良いな

一緒に見ようと想ってるから僕は見ないけど

2004/07/25 (Sun)

[200] 君を想って
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何万回重ねた唇が一つ一つ鮮明に僕に近づいてくる



もう一度そんな日々を送ること



君を想って溺れていることがきっと僕の幸せ



実現させることが僕の幸せ



君を想って君を想うこと

2004/07/25 (Sun)

[199] 覚えてるかな
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交わした約束の全てを果たし終えたら

        僕はもっと君に近づける



そんな気がしてならない

2004/07/25 (Sun)
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