詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
君への報われることのない
この想い
それは 会いたい
話したい
抱きしめたい
口づけたい
ここから連れ去りたい
想えば想うほど大きくなる
行動するわけでもないのに
愛する人への裏切りを募らせる
だったらありのままを
君に話してみようか
口にすればそれは
刃の言葉と化して
僕と君と愛する人へと突き刺さる
火に触れるより明らかな結果が出ている
刃を秘めた心を
抱え続けるのも
辛いことだけど
綱渡りのような今の関係に
切れ目を入れるくらいなら
さほど辛くないかもね
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雨に濡れながら
今夜は歩いて帰ろう
君のことが心配で
流した涙を
誰にも知られたくないから
今は止まないで欲しい
家まであと少し
でも遠回りしたいから
今は降り続けて
あと少しだけ
あと少しだけ…
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顔を伏せないで
周りをごらん
傷つける人は
ここにはいない
僕と君だけだよ
それから
想い浮かべてみて
君が支えて来た人達がいるよ
幸せな顔してるよ
君を助けに来た人がいるよ
ほら
手をさしのべてくれてるよ
つかみなよ
遠慮は要らない
大丈夫だよ
怖くない
ほら 暖かい
優しい
力強い
その手をつかんで
さあ 歩こうよ
大丈夫だよ
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人に頼る安定?
不確かさを埋める為?
何を根拠にそのような?
他人から見れば 不完全
二人の空間を埋める
Parfait Amour
完全も 永遠も
真実さえも存在しない世の中に
二人の間にだけは溢れるほど在る
Parfait Amour
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不意に君が泣き出しそうになったので
夜の海へドライヴに誘った
一晩中語り明かしたけど
君の心をまだ掴みきってない
明け方になって二人で車の中で
手を繋いで眠ったね
手と手で心の会話をしたね
でも君の心は掴みきれない
二人の間には恋心なんて在りはしない
微笑み交わしてみても君の心は掴めない
君と恋に落ちる事など望んではいないけど
君の味方になる上で
君の心の内を知っておかなくては
君の味方にはなれそうに無い
辛いね
辛いよ
また誰一人救えない無力な自分に戻りそうだ
君を助けてあげたいから
君の心を掴んでおきたい
恋とはまた違う意味で
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心の傷に触れてみた
どの傷もかさぶたのまま
縫い合わせても
涙を流してる物がある
どの傷も直りが遅い
同じ傷をたくさんの人に負わせた
その人達への償い方を
私は探し続けてる
詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
水と氷が交わる瞬間
氷は悲鳴を挙げる
水の時には挙げぬ悲鳴
同じ物であったのに
立場が違えば異なるふたつ
人も同じ
生まれた瞬間は同じでも
立場が違えば
悲鳴を挙げるか
悲鳴に愉悦を感じるか
交錯する瞬間は多々あれど
交わり等しくある永遠は
訪れることは無い
悲しく思う