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野上 道弥の部屋


[12] 月明かり
詩人:野上 道弥 [投票][編集]

月明かりの下

私の肩を抱いて

静かな寝息をたてる

大切なあなた

肌と肌を触れ合わせている

この時間だけは

いつもいつも形容できない

私の漏らした吐息は

つないだ手と手のように

あなたの寝息と混じり合う

あなたに乱された髪は

あなたの肌を抱いている

息や髪にまで嫉妬しそう

そう想ってみたら

あなたの唇を奪いたくて

そっと口付ける


今度は私が代わってあげる

私があなたの肩を抱いて

私の胸の中で眠らせてあげる

目を覚ましたら

もう一度口付けして

寝顔まで優しいあなた

2003/02/08 (Sat)

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