それを知った日の昼僕は小さなカフェにいた知らずと滲み出た涙と微笑みせめて君に「おめでとう」を言いたいけれど届かない電子メールもう本当に君は僕から離れてしまったとそれを知った日にもなった君が結婚すると知った日の昼下がり届かないおめでとうが泣いたその光景を店員サンだけが見届けていた
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