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中村真生子の部屋


[124] 逢魔が時
詩人:中村真生子 [投票][得票][編集]


曇をまとった空が

フェイドアウトするように

光を失っていく。

道づれにするように

すべてのものの

光も奪っていく。

石につまづいた拍子に

すとんと違う世界に

落ちてしまいそうな

逢魔が時。

息をひそめて窓辺に佇む。

東の空には

涙で滲んだような月明かり。


2012/06/02 (Sat)

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